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今さら聞けない「投資信託ってなに?」
2019/03/22
収益向上

今さら聞けない「投資信託ってなに?」

すぐに使う予定のないお金(これを“資産”とか“財産”などともいいますね)を
少しでも増やそうと、有利な投資先はないかと血眼になっている人は少なくありません。

ひところ「アベノミクス」で株価が急上昇し、ひと儲けした人が続出したといわれています。
「ならば自分も」となるところかもしれませんが、株を買うといってもどこの会社がいいのか
よくわからないし、大きく変動する株価にちょっとリスクを感じてしまう……
という人も多くいることでしょう。

そんな人が銀行や証券会社に行くと、「投資信託はいかがですか?」と勧められるかもしれません。
投資信託(投信)は、すっかりメジャーになった投資商品です。

国は“貯蓄から投資へ”といって「NISA(小額投資非課税制度)」もスタートさせていますが、
投信は一般人がすぐに始められる投資の中心的な商品にも位置付けられています。

 

 

プロのファンドマネージャーが運用


では、投信とはどんな商品なのでしょうか。
投信は「ファンド」とも呼ばれます。ファンド(fund)には“基金”という意味があります。

投信は、投資家が出したお金を集めて基金をつくり、
その運用を託されたプロの専門家(ファンドマネージャーと呼ばれます)が
一定の基準で選んだ株式や債券、不動産などに投資・運用する、という仕組み。

運用の結果上がった利益は、それぞれの投資金額に応じて投資家に分配されます。

この投資先が実にさまざまなのが、投信の大きな特色といえます。
投信は、大きく「国内債券型」「国内株式型」「グローバル債券型」「グローバル株式型」
「リート型」「バランス型」「通貨選択型」「公社債投信」などの種類に分けられます。

日本経済新聞の「オープン基準価格」という面には、
ざっと2700種類くらいの投信のその日の基準価額(総資産総額÷総口数)が記載されています。

投資信託協会によると、2016年5月現在で1万本以上の投信がつくられています。
純資産総額は91兆2000億円弱にのぼります。

 

 

いろいろな種類がある投資信託


投信には、それぞれ名前がついています。
例えば「国内株式型」には「バリュー・フォーカス・ジャパン」とか
「リアルグロース・オープン」とか「日本企業価値向上ファンド」など。

それぞれ、ファンドマネージャーが独自の分析手法で「これから伸びる企業」とか
「知られざる優良企業」などを見つけ、「そういう将来性の豊かな日本企業に投資しますよ~」と
宣言して、出資者(投資家)を集めるわけです。

中には、「サービス関連株ファンド 愛称:もてなしの心」なんていう投信もあります。
これは、世界に冠たる“おもてなし”を誇る日本のサービス業界の株式に投資するという投信。

東京オリンピックが開催されることを機に、日本に訪れる外国人旅行者の増加が見込まれます。
その多くは、オリンピック開催を勝ち取ったプレゼンでひときわ有名となった、
日本の“お・も・て・な・し~”を体験してみたいと、旅館やホテルに殺到することでしょう。

するとどこも大繁盛。きっと業績は上昇し株価も上昇しますよ~、
という趣旨で(おそらく)投資家を募っているわけです。

こうした投信のテーマには、例えば環境にやさしい企業とか、
成長著しいIT業界の企業とか、iPS細胞で脚光を浴びるライフサイエンスの
ハイテク企業を集めたものなど、実にさまざま。

投資家は、単に資金運用という目的だけでなく、
自分の興味関心のある領域や国などに関係する企業を集めた投信を買うことで、
それらを“応援する”というスタンスも加えることができるといえますね。

 

 

投資信託のメリット


なお、投信のメリットは次の4点。

■1つめとしては、1万円という比較的少額から買うことができること。
  さらに月々1000円から積み立てる形で始めることも可能です。

■2つめは、素人の自分が株の銘柄を選ぶのではなく、
  プロのファンドマネージャーが選んでくれることです。
  もちろん、運用状況は常にチェックすることができます。

■3つめは、一つのファンドで多くの銘柄に投資するので、リスクが分散されること。
  株価が大きく下がる銘柄が含まれていても、逆に上がる銘柄も含まれている可能性が高いので、
  中和されるわけです。

■そして4つめは、前述のとおりいろいろな投信を選べるところでしょう。
  なお、投信は元本が保証された商品ではありません。そういう点ではリスクがありますから、
  投資に当たっては注意が必要です。

 

 

≪記事作成ライター:髙橋光二≫
フリーライター・エディター。1958年、東京都生まれ。
1981年、多摩美術大学デザイン科卒業後、
㈱日本リクルートセンター(現・㈱リクルートキャリア)入社。
2000年、独立して現職。主に経営者インタビュー、コンテンツマーケティング、
キャリアデザインなどの分野で編集・執筆。

 

【転載元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp

 

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