先日、マンション管理士による「マンション管理適正化診断」に
はじめて立ち会わせていただきました。
一般社団法人日本マンション管理士会連合会(日管連)が実施する無料のサービスで、
マンションの管理運営状況、修繕計画状況等を診断するものです。
築30年のマンションでしたが、
外観は比較的綺麗で目立った老朽化も見られませんでした。
しかしそのマンションは昨年度から管理会社が変わり、
昨年以前の資料の保管状況が不明でした。
そのため各種工事の実施状況や点検状況の確認がとれず、
あまり良い診断結果を得ることが出来ずとても残念でした。
思っていたよりも細かい項目!
マンション管理士が作成する診断項目チェック表を見てみると、
修繕工事の実施状況等だけでなく、管理費や修繕積立金の収納状況であったり、
指定場所以外での喫煙を管理規約で禁止しているかといった受動喫煙防止の状況であったりと、
こんなところまで確認するのか!と感じることがいくつかありました。
適切な管理の大切さを実感
診断レポートは100点満点になっており、
その中で大きな比重を占めるのが、給排水管の工事の実施状況や
計画期間25年以上の長期修繕計画に基づき修繕積立金を設定しているかといった項目です。
これは、古いマンションほど、当然ながら漏水事故が多発するからです。
今回診断したマンション管理士によると、
見る限りでは工事等が行われているだろうとのことでしたが、
やはりエビデンスが確認できなかったために点数をつけることができず、
とても勿体ない結果だったと思います。
なぜなら、この点数の結果が
マンション共用部分用火災保険の保険料に大きく影響するからです。
何十万円、何百万円と差が出る場合もあります。
工事報告書が特に大切です。
まとめ
マンション管理士による「マンション管理適正化診断」を行うと、
診断結果やアドバイスを記載した「マンション共用部分診断レポート」が無料で提供され、
管理会社および管理組合が建物設備や運営等の管理水準の維持・向上を図るための
基礎資料として活用できます。
今後どのように管理をしていったらよいのか具体的な策を知ることができるので
とてもいいサービスではないでしょうか。
※当コラムは株式会社バリュー・エージェント様より寄稿いただきました。
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